
漆喰の粒度を、
午前の光で判断する
quasistationary.comの工房では、仕上げの最終確認を必ず自然光の下で行います。人工光の下では気づかない粒子の凹凸が、九時の朝日を受けた瞬間にだけ立体的に浮かび上がる。漆喰は光に読まれる素材です。
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クアジステイショナリー内装 quasistationary.comの編集する、内装仕上げの読みもの。職人たち、外部の建築家、研究者の声から。
quasistationary.comの工房が、月二回のペースで発行している読みものです。無料、定期購読者への冊子送付はありません。

quasistationary.comの工房では、仕上げの最終確認を必ず自然光の下で行います。人工光の下では気づかない粒子の凹凸が、九時の朝日を受けた瞬間にだけ立体的に浮かび上がる。漆喰は光に読まれる素材です。
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十五世紀のベネチアで生まれた漆喰の技法は、職人たちの口から口へ、設計図のないまま伝わってきました。quasistationary.comでは、その口伝の一部を文献で再構成し、工房の講習に取り入れています。
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自然油含浸は職人の『待たされる』技術です。ウォールナットオイルを二回塗った後、職人が手で表面を撫でて温度と湿度を判断します。急いで拭けば、木は呼吸を止めてしまう。だからquasistationary.comは十四日間を必ず確保します。
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金属パティナは『失敗できる素材)です。quasistationary.comの工房では、酸化の時間をわざと伸ばしたり高处たりして、銅と空気と湿度の関係を読み解きます。1200℃で焼いたブロンズに、酸味と湿度で時間を巻き戻す。それがパティナです。
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NCS の色見本帳を開くと、14,800色すべてが並んでいます。quasistationary.comの塗装部門では、クライアントと二時間かけて二つから三つまで絞り、そのうちの一つを現場で三回塗りで再現する。「選ぶ」という行為を、手仕事の時間の中に組み込む。
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quasistationary.comは2020年から、施工に由来するCO2排出量を工房内でオフセットしています。素材もできる限り自然素材から選ぶ。漆喰は二酸化炭素を吸収する木材は植林のもの、樹脂は植物系。データで残し,每年公開しています。
記事を読む →クアジステイショナリー内装 quasistationary.comが2023年から続けている、漆喰の経年変化を定点観測するドキュメンテーションです。竣工から3ヶ月、半年、1年、2年と、空間の仕上げがどう『落ち着いて』いくかを記録します。
ケース0001 / 2026年2月撮影
竣工後24ヶ月の世田谷の漆喰邸宅を訪問しました。主寝室の壁は、ちょうど『準定常』に迪り着いたと判断できる状態に落ち着いています。ソファの背後の壁は人の手で磨かれたような柔らかさがあり、子供の手形が二つ、消えずに残っていました。
記事を読む →ケース0005 / 2024年11月撮影
六本木のサンドトーン漆喰の壁。一年で約 0.4% ほど色の深みが増した、とquasistationary.comの主任は読みました。来店客の衣服の油分が壁に馴染んでいくのは、漆喰の特性です。パスタの厨房に近い壁は、特に深い飴色に。
記事を読む →ケース0011 / 2023年11月撮影
京都の修復物件。quasistationary.comが施工した漆喰の層と、建物本来の漆喰が隣り合って呼吸しています。新しい層の方が少しだけ白く、その差は施工後3ヶ月でほぼ消えました。京都の空気に合わせてくれる素材です。
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鎌倉のアトリエの、多層仕上げの壁。三ヶ月経った段階で、まだ『動いている』状態でした。quasistationary.comでは、引っ越したばかりの空間が落ち着くまで、定期的な訪問調整をご案内しています。
記事を読む →quasistationary.comのジャーナルは月に二回発行しています。最新号のタイトルと短い抜粋を、メールでお届けします。読者登録は無料です。