quasistationary クアジステイショナリー内装
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スタジオ概要

quasistationary.comは、東京・世田谷の桜上水に小さな工房を構える内装最終仕上げのアトリエです。


理念 / 哲学

準定常状態 —
壁が「完成」する
その手前の仕事

quasistationary.comが追いかけているのは、空間と人との関係がちょうど釣り合った瞬間、内装が「もうこれ以上変化しない」という平衡点に迪り着く瞬間。その手前の仕事です。

quasistationary.comは2014年に、建築家・佐藤健一が世田谷区桜上水に小さな仕事場を構えたことから始まりました。当時の東京の仕上げ業界は、漆喰・木材・金属をそれぞれ別の下請け業者に流すのが当たり前で、現場で起きる色ムラや施工者同士の引き継ぎミスが慢性化していました。

quasistationary.comはそれを一本の工房で引き受けました。七層の漆喰を塗り重ねながら木材を染色し、ブロンズの把手には古典的なパティナを施し、最終研磨まで自分たちの手で仕上げる。注文を受けてから設計、施工、養生、引き渡しまで、外部の職人に依存しない体制を10年かけて作りました。

漆喰の良しあしは、最後のワックスの光沢が決めます。光沢が出るか出ないかは、それまでの六層それぞれの乾燥度合いと、職人の息遣いひとつで変わります。だからquasistationary.comの工房では、必ず一人の職人が最初から最後まで同じ案件を担当します。分業は管理の効率は上げますが、空間にとっての『呼吸』が途切れてしまいます。

工房の設計には、二つの時間を意図的に組み込んでいます。一つは『待つ時間』。漆喰が乾くのを待つ十四日間、木材にオイルが染みるのを待つ二週間、コンクリートが落ち着くのを待つ三週間。もう一つは『撫でる時間』。quasistationary.comの職人は、自分の手を一日何度も壁にあてて、表面の状態を読みます。指の腹で読むのです。

「建物の『完成』とは、内装がもうこれ以上何も変わらなくなった、その平衡点に迪り着いた時を言う。」
— 佐藤 健一 / 創設者

設立2014年 / 世田谷区桜上水 / 東京
施工完了数: 1480+
専属職人: 24
工房面積: 380.M²
平均工期: 14.日
標準層数: 7層

創設者 / 創業者

佐藤 健一
SATŌ KENICHI

漆喰歴38年。東京都内の意匠設計事務所で8年修行した後、1996年に独立。2014年に「クアジステイショナリー内装 quasistationary.com」として世田谷に工房を立ち上げる。

1986年に東京の左官業に弟子入りし、最初の5年間は文字通り下積みでした。水と石灰の配合比率が0.1%狂うだけで色が変わる。quasistationary.comの創設者、佐藤健一は当時を振り返って「最初の3年は、ただ壁を見ていた」と言います。

1990年代に入ると、都内の意匠建築事務所から声がかかるようになりました。設計思想に漆喰の質感を取り入れたい、けれども既存の施工会社では「色見本に合わせられない」「納期に間に合わない」と言われる。佐藤は一人でそうした案件を引き受け始め、巡り巡って設計事務所との直接契約が仕事の中心になっていきました。

2014年にquasistationary.comという名前を立ち上げます。「準定常 (quasi-stationary)」という熱力学の言葉は、当時も今も、佐藤自身が漆喰と向き合う時の感覚に他なりません。壁の温度と湿度と表面粒子の関係が、ほぼ変動しなくなった状態。その平衡点に迪り着く手伝いをすることが、佐藤の仕事だと語ります。

現在、佐藤は工房の設計段階と、案件の最終確認に集中しています。施工そのものは後進の職人に任せていますが、新しい素材や新しい色を試作する時は、必ず自分の手で壁に塗るそうです。「塗らないと判断できないんです。quasistationary.comは技術を言葉で残す工房ではなく、指で残す工房です」。

取得資格・受賞
厚生労働省 1級技能士 (左官) / 1989年
JIS 漆喰染色技能認定 / 2001年
NCS認定カラーアナリスト / 2002年
マスター・ペインティングス・ギルド正会員
東京建築賞 技術賞 2018 / 2021

工房と時間 / 時間としての空間

380㎡の、
十一の窓

quasistationary.comの工房は、世田区桜上水の静かな住宅街にあります。南向きに十一の窓があり、時間帯によって光の色が変わります。

01

午前の光 / 朝の光
九時から十一時

朝の斜光は色判断に最も正確 / 9:00 — 11:00
02

養生と乾燥 / 養生時間
十一時から十三時

午後の湿度の上がる時間帯に表面を整える
03

午後の検証 / 午後点検
十三時から十六時

午後の検証で色を確定
04

夕刻の記録 / 夕方の記録
十六時から十八時

記録を残す / アーカイブ
05

工房ご案内 / 工房見学
毎週水曜 14:00 — 完全予約制

漆喰のサンプル / 木材染色見本 / ブロンズ試作 / ご予約制 90分

「技術とは、指が覚えていく時間のことだ。言葉より前に、指が正解を知っている。」
— 佐藤 健一 / クアジステイショナリー内装創設者

数字で読む / 工房の数字

quasistationary.comの
十一の数字

quasistationary.com、およびクアジステイショナリー内装工房グループの、2025年4月現在の数字です。職人の数、施工の回数、所在地。

1480+

完了した施工数

24

専属職人

380

工房の延面積

11

窓の数

7

施工の平均層数

14

平均納期

84ヶ月

施工後の長期ケア

9

施工カテゴリ


採用情報 / キャリア

工房では、
職人を募集しています

quasistationary.comの工房では、左官・塗装・金属・木工の各領域で、3年以上の実務経験を持つ方を募集しています。土曜日の午後に月に一度、工房説明会を開催。

左官 / プラスタラー

漆喰・珪藻土・モルタル・ジョリパットなど、左官一般の実務経験3年以上。quasistationary.comでは、入社後3ヶ月間、先輩職人の案件に同席し、当社の七層システムに慣れていただきます。

塗装 / ペインター

住宅・商業施設の塗装経験3年以上。NCS認定カラーアナリストの資格保有者優遇。quasistationary.comでは色設計から施工まで一貫して担当します。

木工 / ウッドワーカー

木材染色・オイル塗装・モールディング彫刻の経験者。quasistationary.comではFSC認証木材を優先して使用します。

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工房へ、
足をお運びください

quasistationary.comの工房は毎週水曜午後に予約制で見学を受け付けています。所在地は 。

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